反則を犯した場合の棋譜
プロ棋士が反則を犯した場合、棋譜には
「最終手」と「○○△△の反則負け」(△△は肩書き)
と書かれます。
しかし、下図の局面の場合は…?
これは淡路仁茂六段(当時)が
「5七の角を1一に成る」
という稀代の(?)反則を犯した局面。
例えばこの局面で『▲3三歩』なら二歩だとわかります。
『▲2四角』なら駒の利きを間違えた(駒を飛び越えた)とわかります。
仮に後手番だとして『△2二玉』なら自殺王手だとわかります。
しかし単に『▲1一角成』では
「6六の角が1一に成ることができる」
ため反則になりません(本人も頭の中ではそのつもりだったはず)。
こういう時、棋譜には何と書くべき
(公式の棋譜にはどう書いてある)のでしょうか?
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日本将棋連盟の正式記録用紙には、
11角右成
まで123手で石田八段の勝ち。
と記入されます。
11は算用数字半角、段位は漢数字もしくはタイトル名です。
(蛇足ですが、仮に持ち駒の銀を22に打ったら、22成銀打、という表記になります)
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