将棋は先手と後手の不公平を無くすべきだと思います。
たとえば、持将棋の点数計算を後手側にある程度有利にしてもいいと思うのですがいかがでしょうか。
(先手が例えば5点とか10点とかのコミを出すイメージです)
そうすると勿論、後手側は時にはそれを狙った指し方も出てくるかと思いますが、後手が有利になり過ぎない程度に調整してルール変更してもいいと思うのです。
囲碁では2002年頃からコミが5半から6半へと大幅なルール変更をしたわけですし、将棋の持将棋ルールの変更くらいできないはずはないと思うのですがいかがでしょうか。
また、日本将棋連盟は先番が有利である件については何か対応策などはとっているのですか?
※以下には触れず、先手勝率約50%台前半という前提でご回答をお願いします。
ゴキ中など後手番ならではの有力な定跡もありますが、それらを含めても先手勝率が良いこと。
後手番勝率が5割を超えた年度もありましたが、全体的に見れば今後も含めてやはり先手有利は揺るぎないこと。
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連盟は特に対策を取っていないと思います。
少し前に『将棋世界』に読者からルール改正の提案がありましたが、棋士の反応は消極的でした。
私自身も、先後の格差是正については私も考えるところはありますが、公式ルールを変えてほしいとは感じません。
理由は以下の三点です。
①不公平も魅力のうち
先手が明らかに有利であるとすればこそ、後手が積極的に千日手を狙うなど、不利な方に工夫が見られて面白い面があります。
また、強者が後手でも勝ちきるというのも見物です。
②僅差である
5%程度であれば、致命的な差とは言い難いです。
そもそも先手が有利であっても、その先手になる確率は五分ですから、結局は公平です。
タイトル戦の最終局で「負けた側が先手だったら結果は違っていたかも」と考えることはまずないです。
③将棋の先手有利は絶対ではない
引き合いに出された囲碁は、囲まれた陣地を競うゲームですから、より多くの石を打てる先手の有利は明らかです。
しかし将棋は、現時点で先手勝率が高いというだけで、お互いに最善を尽くせば引き分けかもしれませんし、後手が勝つかもしれません。
今から先手有利を結論付けるようなルール改正はおかしいのではないかと思います。
ただ、冒頭で述べたようにルール改正案もないわけではありませんので紹介してみます。
①持ち時間入札制
お互いに時間を提示し、長い時間を提示した方がその時間分持ち時間を削り先手、短い方が通常の持ち時間で後手を持つ。
容易かつゲームバランスを崩さず、先手勝率を限りなく五割に近づけることが期待できるが、持ち時間を削るという行為が将棋の質を落とすことが懸念される。
②初手限定
先手の初手を▲1六歩か▲9六歩に限定する。(それでも先手やや有利かと考えられる)
ゲームバランスに若干の影響。また確実に勝率五割に近付くかは微妙。
③千日手は後手勝ち・持将棋は後手勝ち
後手から千日手・持将棋を積極的に狙う手が有効になると考えられ、ゲームバランスに多大なる影響。現実的ではない。
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確かに後手は不利なような気がしてならないのですが、一生の中で指す将棋では、先手・後手の対局数はほぼ同じになると思います。先手・後手になる確率は二分の一ですから。先手を指して有利な気持ちになっている時ももちろんあるのです。
だから、後手は一局として見れば不利ですが、一生として見れば五分五分と考えれば将棋が奥深くなると思います。
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個人的には、後手番は相手の動きを見て動く事ができるので、後手番も後手番で一局だと思っています。
なので、後手にハンデをつけるのはまだまだ難しいと思っています。
僕なんかがこんなことを言ってはプロに失礼なのですが、後手番の勝率が5割を越していないのは、全体的にプロ棋士が後手番を生かすような戦い方が難しいからではないのでしょうか。
なので、プロ棋士が全体的に後手番を生かすような戦い方ができたら、後手番の勝率が5割を超える年度もあると思います。
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確かにね。
持将棋の点数計算はナイスアイディア!
まぁ、これからのプロの研究に期待したい所だね^^
ちなみに、俺は後手番では相手が居飛車ならゴキ中、振り飛車なら左玉!にはまっています。
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ゴキゲン中飛車を指したいから先手より後手のほうが良いと言う人もいますよ。久保2冠がそんなタイプかな
僕は居飛車党でゴキゲン中飛車をあまり指さないので後手は嫌いですが一手損角換わりで何とか勝率を五分に抑えています
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統計的には確かに僅かに先手勝率が高いのですが、ハンデを付ける程度の物ではないと私は思います。
これは将棋のゲーム性も関係しています。 将棋の場合、先後よりも中盤~終盤のミス(失着)の方が勝負への影響は高いです。 故・大山十五世名人は「将棋は最後にミスした方が負ける」とまでおっしゃっていました。(それがあの強靭な受けを生んだ)
データを更に細かく見ていくと、強い人は先手でも後手でも勝ちまくっている。 それが何よりの証拠でしょう。
定跡の進化によって今後どの様になるかは判りませんが、少なくとも現時点では ハンデを付ける程度には至っていないと 私は思います。
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みんな気持ち悪いほどいっぱい書いているけど、運も実力のうちだってことをよく覚えておきなさい。先手有利にしてもそれは振りゴマによって決められることで、そこでの運も試されているのです。アンラッキーな棋士は私には勝てません。
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将棋指しとして、将棋の答えを探すことがあります。
我々は、将棋の答えを探しています。
それが本当に先手優勢なのか、つまりは、先手必勝なのか、
あるいは、将棋は先に攻めた方が負ける後手必勝なのか、
将棋の答えはまだわかりません。
将棋の答えを探求するという意味では、ハンデなど余分な虚栄です。
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先手も後手も平等になってきたと思います。
私もあなたのように不公平だと感じたことがあります。
なぜなら先手が主導権を握りやすいからです。
でも後手も負けてはいません。
なぜならプロではいまは後手のほうも勝率が上がってきてるからです。
なぜ後手が上がってきてるというと、たぶん現代の戦形でしょう。
たとえば矢倉、昔は先手のほうがたくさんえらべたのですが(森下システム、加藤流、佐藤流などなど)
今は後手の急戦矢倉(阿久津流)で後手が主導権を握れるようになってきました。(渡辺先生の新手もあって)
そしてゴキゲン中飛車はいろんな新鋭棋士などに磨かれて威力を増しています。
後手一手損角代わりは先手の感覚を狂わせる戦法で今でも勝率が上がっています。
▲76歩△34歩▲66歩△32飛からの相振り飛車の変化は先手有利とされてきましたが、
今は戸部 誠六段の33銀形穴熊のおかげで後手の勝率が上昇中です。
つまり先手も危なくなってきたということです。
でも先手有利だということは変わりありません。
なぜなら一番最初になにしたいかをきめられるのは先手ですから。
だから私は先手は千日手ができない、相入玉のときは後手の勝ち、先手は後手より持ち時間が少ない、
などのルールを追加したほうがいいと思います。
長文失礼。
最後に先手勝率51% 後手49% だと私は思います。
最後まで見ていただきありがとうございます。
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持将棋ルールにハンディをつけるのは有効とも思えません。なぜなら先手番と後手番の勝率の差より持将棋になる確率は低いです。しかも持将棋になりやすいのは、矢倉と相振り飛車だけで対抗形はほとんど持将棋にならないのです。その発生率の低い持将棋に少々のハンディをつけたところで、影響は無視できる範囲に留まってしまいます。
ハンディをつけるなら持ち時間でハンディをつけるしかありません。しかし、これもどの程度差をつければ、どんな効果になるか、全く予想できません。失敗すると反って無用な問題を引き起こすことになりかねません。それはプロ棋界の本来の目的を考えれば、どう合目的性があるのか、なんとも評価しにくい。やるのなら例えばアマチュアの大会で試験的に導入して、かなり長い期間のデータをとるのが現実的なアプローチなのではありますまいか。もう一つの方策としてレート計算に先後調整を加えるという方向も考えられます。先後調整を加えないレートと加えたレートの2種類を計算することで面白いことが判明するかも知れない。例えば、○○名人はここぞという勝負で必ず先手番を引くが△△四段は逆に後手番ばかり引くとか。そして、そういうデータが集まることで、プロが先手番の時、後手番の時に選ぶ戦法が変わってきて、それがまた勝率に反映されていくことになるのかも知れません。ただ、その結果がどの対局も100手までは誰が指しても同じとなって、ファンに飽きられてしまっては何にもなりません。プロの存在意義は先手番後手番の勝率を平準化することにあるのでしょうか。そうではないと思うのです。ハンディをつけてきっちり50%vs50%となってもアマチュアの立場でそれは意味を持つことなのだろうか。アマとしては後手番の時でも、ほぼ互角に面白く戦える戦法、戦い方をプロに開発してもらった方が嬉しいのではありますまいか。現実に8五飛戦法、3三角戦法、3二飛戦法、ゴキゲン中飛車、後手番一手損角換わり、後手急戦矢倉といった新しい戦法が生まれて、それはアマにも取り入れられている。そうした現状を積極的に肯定する立場としては、何らかのハンディを設けて先後勝率を平準化しようという考えはあまり多くの支持を得られそうにもないと思います。それは、将棋界の繁栄、発展につながることになるのだろうか。なんとも分かりません。少なくとも今はその機がにつまっているとは考えられないのです。ではありますが、そういうことを考える機会を与えてくださった質問者さんの問題提起には感謝したいと思います。
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まず結論から言って、私はその必要はないと感じています。
>日本将棋連盟は先番が有利である件については何か対応策などはとっているのですか?
何ら対策はとっていませんし、それどころか話題にすらなっていないというのが実情でしょう。
過去にアマチュア将棋連盟が、千日手は先手打開、というムチャなルールを導入しようと試みたことがありますが、さすがに反対が多すぎて瞬時にポシャっています。
質問者さんは「不公平の是正」という表現を使っていますが、それは将棋というゲームが「本質的に」先手有利であるという仮定から成り立っていますよね。しかし果たしてそうでしょうか?確かに過去の先後の勝率の推移を見ればそう判断したくなるのも無理はありませんが、それは科学的な証明には何らなりえません。
将棋は「膨大ではあるが有限」な手によって成り立っているゲームですから、極論すれば必勝法が存在します。人類の未熟と無知ゆえに未だそれが発見されていないだけの話です。
必勝法の発見はまだ相当遠い未来の話だとして、少なくとも将棋は「競技の性格上、先手がこれだけ有利」という尺度が示されない限りは私は安易なルール変更には反対ですし、その必要はないと感じています。
勝率50.5対49.5の差は軽々に扱えないとは思いますが、かといって連珠のように黒番のみの禁じ手を設けたり、囲碁の例で示されたような是正を図らねばならないほどの差であるとはいえないでしょう。
一手の損得がそれほど神聖であるならば、後手番の上にさらに一手損を重ねるような手法はまさに邪道としか言いようがありません。
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51対49、52対48というのは微差ですよ。その一定の比率で毎年推移しているのは、先手「有利」とまではいかないと思います(一般的にある局面で有利というのは6対4位を指すと思います)。その微差を補うハンデとして、質問者の仰る通り、持将棋のルール変更は最も効果的かも知れません。
初めから「狙える」ものではなく、対局の過程で必然的にそうなってしまうことが必要ですね。例えば千日手は後手勝ちとかだと、当初からそれ狙い(風車や振飛車▲38飛▽44角▲28飛▽33角など)が可能ですし、ベストではないですね。
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そんなこと言っていたら何も成り立たなくなるのではw
確かに、将棋はプロの間では
先手勝率が52%前後で推移してきましたが、
だからこそ後手が対策を講じ、
後手番が勝率5割超えという偉業を成し遂げたのです。
また、それに対抗して、先手の側も
後手と同じように対策を練らなければならない時代です。
第一、勝率が約52と48であるため、
目立つような有利不利は特にないと思います。
囲碁でも、コミが5目半から6目半に変わったとはいえ
先手有利に変わりはないそうです。
つまり、後手が策を
より講じなければならない、ということでしょうね。
因みに、連盟が講じている対応策は、僕が思いつく限り
・振り駒の制度をどうするか
・アマの将棋で27点それぞれが取った場合後手の勝ち
長文・駄文失礼しました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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